■リフレクソロジー
リフレクソロジーは、「Reflex(反射)」と「-logy(学問)」を併せた造語であり、反射療法、ゾーンセラピーのことです。一般的にはフットマッサージや足つぼマッサージのことをいいますが、足だけでなく手のひらにも反射区がありますので、ハンドリフレクソロジーも存在します。
足裏などにある身体全体の臓器や器官の「反射ゾーン」を指でくまなく刺激することにより血液やリンパの流れをスムーズにし、人間が持っている自然治癒力を本来の状態に戻すという考えを基本とした足裏健康法です。 心臓から送り出された血液は、からだ全体に行き渡る過程で全身の細胞や組織に酸素や栄養分を与え、体内の老廃物などを受け取って再び心臓へ戻ります。このとき、からだの末端部分にある足は、心臓へ血液を送り返すためのポンプの働きをしていることになります。「足は第2の心臓」と呼ばれるのはこの理由からです。「第2の心臓」に直接働きかけることによって、血流を本来の状態に戻し、足全体を刺激します。現在、欧米では、リフレクソロジーがターミナルケア(末期看護)として導入されており、リフレクソロジーが身体のみならず、心にも働きかける力を持っているということも広く認められています。
タイ古式マッサージの施術においても、足裏や手のひらの部位において、読み取れる情報がたくさんありますので、治療効果を上げるにはこれを有効に活用する必要があるでしょう。
特に足裏の部分は冒頭に行うきわめて重要な施術箇所であり、足裏に現れる反射から体調を読み取ることで、それ以降の全身の施術に活かせます。足裏から読み取れる多くの情報をタイ古式マッサージのセラピストは、注意深く意識するようにするとよいでしょう。
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