■量子力学とは
引き寄せの法則やスピリチュアルを心から信じられない人の多くは「気」とか「波動」という言葉に違和感を持っていることが多いようです。人間が形のないエネルギーであるはずがないという観念があるのは当然のことです。とにかく、量子論というのは超ミクロの世界に関する理論で、対象が「1ミリの1000万分の1よりも小さい」と
いうことで、完全に見えない世界の話です。人間心理としては、もちろん見えた方が何かと安心だったりするんでしょうが、人間に見えないもので重要なものはこの世の中や空間には沢山あるということは否定しようもない事実だと思います。そういう見えない世界の中でも、特に超ミクロの世界に取り組む科学が量子力学というものだと思いますが、最近、この量子力学の研究と伝統医学やスピリチュアルの世界で言われてきたことが、一致するケースが増えているようです。
スピリチュアル的には、世界のすべての物は波動(波長)を持っています。波動というのは、見ての通り“波”で、それぞれ固有の振動数を持った、伝播していくエネルギーのことです。量子力学でも、全ての物は“波”の性質を持っていることが証明されています。この世に存在する人間や動物はもちろん、水も、木も、草も、石も、鉄も、その他の金属もすべて、物質は固有の波動を持っていることが証明されています。
クオーツ時計は一般的に出回っている珍しくもない商品ですが、このメカニズムは、水晶の持つ一定の振動数を利用したものです。掛け時計であれ腕時計であれ、 時計に正確な時を刻ませるためには一定の周期で振動するものを利用しています。 クオーツ腕時計に使用されている「一定の周期で振動するもの」は水晶なのです。 例えば水晶片の両面にプラスとマイナスの電気を交互に加えれば、その向きによって伸びと縮みの変形が交互に起こることになります。 これが水晶振動子の振動です。 クオーツ腕時計はこの振動を時間の調速に利用しています。 現在、身の回りにはこのしくみを利用した時計がたくさんあります。 パソコンや携帯電話に時刻が表示されているでしょう。 みんな水晶振動子を利用した時刻表示なのです。 物質ごとに固有の振動数(波動)をもっていることは、もはや常識であって、この分野についてより詳しく研究しているのが量子力学の分野になります。
目に見えるものだけではなく、目に見えないもの、例えば「音」や「言葉」にも波動はあります。物理学的にも、音は波(音波)であることが分かっています。それはスピリチュアル的に「音霊(おとだま)」「言霊(ことだま)」と呼ばれたりします。さらには感情、思いといった「想念」にも波動があり、固有のエネルギーを持っています。つまり、この世にある万物、目に見えるものも目に見えないものも、すべてが固有の波動をもっており、そのエネル
ギーによってお互いに影響を与え合いながら存在しているということをまず理解しましょう。波というのは、「固有の振動数を持った、伝播していくエネルギー」です。そのものが持つ固有のエネルギーが周囲に伝播していいき、お互いに影響を与え合っています。
物理学でいう「共鳴」「共振」という言葉をご存知でしょうか。振動している振り子Aがあります。その振動が、同じ固有振動数を持つ振り子Bに伝わると、Bも振動を始めるのです。しかし、別の固有振動数を持つ振り子Cは、Aの振動が伝わっても振動を始めません。さらに、AとBの固有振動数に近い振動を加えると、振動が大きくなります。しかし、まったく違う振動数の振動を加えても変化は起きません。また、違うタイミングで振動しているメトロノームを複数台置いておくと、はじめのうちはばらばらに動いていますが、徐々に同じタイミングで振動するようになります。これは、床を通じてそれぞれの振動が伝わり、影響を与え合っているためです。
このように、波の振動は、その振動数が近いものほど、それぞれ引き寄せ合い、影響を与え合うようになっています
。この波の引き寄せ現象は、もちろん人間にも当てはまります。人は、そのとき自分が放っている波動にぴったり合う人や出来事を知らないうちに引き寄せているのです。
私たちがラジオのチャンネルをある周波数を設定すると、ラジオはその周波数の放送を受信します。私たちが意識していなくても、ひとりひとりが振動数(波動)を発信しています。その人がアンテナとなり、同じ周波数を持つ人や出来事を呼び込んでいるのです。最近ついてない、嫌なことばかり起こる・・、という時は、その人がネガティブな波動を放っていると言えます。本人は嫌なことがあったからネガティブなエネルギーになってと捉えるかもしれません。ですが、どちらが先でも後でも結果は同じことです。それなら、少々のことでショックなど受けずに爽快な気分で過ごせば、嫌なことは起こらなくなるはずです。さらに、自分の波動を高くすれば、同じようにポジティブな高い波動を持った素敵な人、ハッピーな出来事を引き寄せられるわけです。明るくポジティブに人生を楽しんでいる人というのは、その交友関係を見てみると、やはり同じように高い波動を持った人たちが周りに集まっているのが分かります。まさに「類は友を呼ぶ」ですね。
マッサージに話を戻すと、セラピストのエネルギーはそのままクライアントに伝播するということです。ですから、セラピストは定期的に自分自身をメンテナンスする必要がありますし、高い波動でいればいいですが、低い波動で施術をすると、クライアントは余計に具合が悪くなります。
通常、私たちが意識をしないでいても、自然界では波動は高い方から低い方へ流れるものです。ですが、マッサージの場合には、ほとんどが、クライアントはその身をセラピストに預けていて、セラピストのエネルギーを受け取っている状態です。セラピストはクライアントに対して意識を向けている状態です。この状態では、エネルギーは意識をしたほうから受け手に流れます。セラピストの波動が低ければ、クライアントは影響を受けて具合が悪くなってしまうかもしれません。これでは、セラピスト業として喜ばれるわけはありません。その方はもう二度とお店に足を運ぶことはないでしょう。 |