■体温が下がると血液がドロドロになって免疫力も下がる
血液は温度によって粘土が変わります。血液の温度が下がるとドロドロになり、血液の温度が上がるとサラサラになります。そのため、低体温になると血液の流れは滞ります。体内では血液が絶えず循環していますが、赤血球は酸素を運び、白血球は免疫を担当します。血小板は損傷を修復し、血しょうは栄養と老廃物、熱を運びます。低体温で血液が滞れば、全身の細胞に酸素やブドウ糖、アミノ酸が運ばれなくなります。細胞に送られなければ、細胞は新陳代謝を行うことができなくなります。必要なものをつくれないばかりか、余分なものも壊せなくなります。血小板が運ばれなければ、血管が傷ついてもなかなか修復ができません。血しょうがいらなくなった老廃物をうまく運び出すことができなければ、血管に老廃物がたまって余計に血液が流れにくくなります。白血球が必要なときにその場所に到達できなければ、身体全体の免疫機能が低下します。このように冷えが原因で血液が滞れば、この悪循環がさらに続いていきます。
血液の循環が悪くなると、細胞が活発に働くなります。熱生産率も低下して、体温が下がると、酵素も生産できなくなります。遺伝子の修復酵素が働かなくなれば、異常タンパク質が増加し、ガンが発症したり増殖したりすることになります。人間の身体はおよそ60兆個の細胞の寄せ集めです。骨も筋肉も臓器も何もかもがひとつの細胞からできあがっています。ひとつひとつの細胞を元気にすることができれば、おのずと全身が健康な状態へと向かっていくのです。 |